看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づき設置されているのがお馴染みのナースセンターです。

 

日本全国にある都道府県ナースセンターと中央機関の中央ナースセンターがあります。

 

また、インターネット上にe-ナースセンターを展開運営しています。e-ナースセンターは安定性は抜群です。2015年4月にサイトリニューアル。とても見やすくなりました。

看護師転職支援会社が有料職業紹介事業なのに対してナースセンターやハローワークは無料職業紹介事業と言われています。

 

都道府県ナースセンターの事業

• ナースバンク事業
• 訪問看護支援事業
• 看護の心普及事業

中央ナースセンターの事業は以下の事があります。

• ナースセンター事業に関する広報活動
• 看護職員の就業動向等に関する調査
• 訪問看護を推進させるための調査・連絡調整
• 看護関連情報の提供
• コンピューターシステムの運用
• 都道府県ナースセンターとの連絡調整

ナースセンターは各都道府県に有りますが自宅の近くに無い方にとって便利なのがナースセンターで行われているサービスがインターネットで利用できるe-ナースセンターです。

 

e-ナースセンターでは求人施設と看護師を結ぶサイトです。看護師等学校養成所や研修・イベントなどこれから看護師になる事を希望される方も利用する事が出来ます。

 

e-ナースセンターの主な業務内容は

• 職業紹介
• 看護学校情報の閲覧
• 訪問看護師養成講習会や、看護力再開発講習会等の開催

などです。
2014年8月末時点でのナースセンターの実績は以下の通りです。

• 求人倍率：2.91倍
• 求人数：57,833人
• 求職者数：19,894人

e-ナースセンターの登録から活動状況の確認までのフローを解説します。

 

e-ナースセンターで仕事を探す場合には

というのが大まかな流れです。それでは各項目を具体的に解説していきます。

 

e-ナースセンターで初めて仕事を探すにはユーザーIDとパスワードの設定を行う必要があります。

 

ID,パスワードの登録、基本情報の他に求職票の登録、経歴の登録、希望条件、その他条件、希望勤務地を行った後に確認と求職情報登録を行うと完了です。

 

最初は入力項目が多いですが後々の事を考えて一気に登録を行っていきましょう。それでは簡単に登録フローを掲載します。最初に右側にある「新規IDを申請される方」をタップ(またはクリック)します。

ユーザーIDの登録

1. ユーザーID
2. パスワード
3. 確認パスワード
4. メールアドレス
5. 確認メールアドレス

以上5項目を入力します。利用規約を読んで同意する場合は「同意する」を選択し、「お仕事探しの登録へ」というボタンをタップ(またはクリック)します。
次の画面で

1. 氏名
2. 氏名の振り仮名
3. 性別

の３つを選んで「次へ」をタップ(またはクリック)します。確認画面が表示されるので間違いが無ければ「登録ボタン」をタップ(またはクリック)します。ユーザーID 申請完了画面が表示されると準備完了です。

 

しばらくするといたずら防止のため登録したメールアドレスに本登録用のアドレスが記載されたメールが送信されてきます。

 

本登録はメール本文の本登録用のURLをタップ(またはクリック)するとOKです。e-ナースセンターの右側のユーザーIDとパスワードを入力するとログインできます。

基本情報を入力

次にMYページを登録します。MYページはあなた専用のページです。基本情報を入力します。

1. 氏名
2. 氏名振り仮名
3. 性別
4. 生年月日
5. 住所
6. 取得免許

ナースセンターからの情報提供希望の有無を選んで「次へ」をタップ(またはクリック)します。確認画面に移動するので問題が無ければ「登録」ボタンを入力します。基本情報の登録が完了します。

求職票の登録

グローバルメニューにある「仕事を探す」にマウスを置くと「求職情報登録」が出てくるのでタップ(またはクリック)します。求職情報の登録は30分以内に行う必要があります。

30分以上経過すると折角入力した項目が全て削除されてしまうのでも予め経歴などを整理して手元に置いておきましょう。求職情報登録画面では

1. 氏名
2. 氏名フリガナ
3. 性別
4. 生年月日
5. 住所
6. 電話番号
7. FAX番号
8. PCメールアドレス
9. 携帯電話メールアドレス
10. 取得免許と免許証番号
11. ナースセンターからの情報提供の希望

基本情報で登録した内容が表示されます。 変更がある場合は、メニューの「仕事を探す」の「基本情報変更」から修正します。

経歴の登録

1. 認定・専門看護職資格
2. その他資格・特別資格
3. 看護専門学歴
4. 看護経験
5. 職種別看護経験年数
6. 経験役職等
7. 看護経験職歴
8. 退職(したい)理由
9. どのような条件・環境があれば 就業の継続ができましたか（512文字以内）

以上を入力又は選択します。

希望条件

1. 就業状況
2. 希望時期
3. 就職希望資格
4. 教員希望
5. 希望施設
6. 希望業務内容
7. 雇用形態
8. 派遣希望の種類
9. 短時間正職員制度
10. 正職員登用制度
11. 勤務形態
12. 希望週休
13. 勤務曜日
14. 勤務時間
15. 賃金形態
16. 総給与額

以上を入力または選択します。

その他条件

1. 希望設備
2. 就職に考慮すべき家族
3. 子育て支援
4. 介護支援
5. キャリアアップ支援
6. 就職の際に重視する条件
7. インターネットへの情報公
8. 公共職業安定所への求職登録
9. 自己PR（512文字以内）

以上を入力したり選択したりします。

希望勤務地

1. 登録ナースセンター
2. 希望勤務地

以上２点を選択します。この後確認画面が表示されるので全ての項目に間違いが無いのかチェックして間違っていた場合は「戻る」ボタンで修正を行ったうえで「登録」をタップ(またはクリック)します。登録が完了しお仕事探しが出来るようになります。

 

看護師求人を探す場合には上部にある仕事を探すから「仕事検索」をタップ(またはクリック)します。

1. 勤務先住所（必須）
2. 雇用形態
3. 勤務形態
4. 給与状態
5. 勤務時間
6. 勤務時間を超える労働の可否

以上を選びます。勤務先住所は必須入力項目ですが他の項目は初期設定では「こだわらない」になっていて、勤務時間はブランクになっています。エリアや市町村は特に選択しなくても都道府県のみで検索は可能です。

 

就業を希望する都道府県などを入力して検索ボタンを押すとお仕事探し画面に求人データが一覧表示されます。

 

詳細を見たい看護師求人は求人番号をタップ(またはクリック)すると詳しい情報を閲覧する事が出来ます。

 

検索する条件が決まっている場合はMY検索条件に保存する事が出来るので次回以降検索する際は便利です。

 

詳細情報を見て希望する看護師求人が有りましたら、いよいよ紹介の手続きに入ります。ちなみにログインしていない状態では紹介情報の欄は表示されません。IDなどが未登録の方は先に登録を済ませます。

 

紹介依頼先を選択し求人施設へのメッセージやナースセンターに連絡したい事があれば512文字以内で自由記入欄に記載します。次へボタンを押すと確認画面が表示されるので間違いが無ければ紹介依頼ボタンをタップ(またはクリック)します。

 

MYページTOPのボタンが表示されるのでタップ(またはクリック)します。重要なお知らせに紹介を希望した求人施設から回答が寄せられます。

 

求人施設名をタップ(またはクリック)して紹介情報を表示させます。

 

回答ボタンがあるのでタップ(またはクリック)して「承認」または「辞退」を選びます。次へボタンで確認画面が表示されるので依頼回答区分を確認して「依頼回答」をタップ(またはクリック)します。

 

「承認」をした場合には紹介状発行のお知らせがMYページに掲載されるので紹介状をダウンロードし印刷します。その後紹介状を持参して面接を受けます。

 

面接結果は施設側の入力後ナースセンターが面接の採否結果を登録しMYページに反映されるようになります。掲載期間は30日間です。

e-ナースセンターと転職サイトの違い

e-ナースセンターと看護師専門転職サイトはとても似ていると思います。そこで各項目を比べてみます。

	e-ナースセンター	看護師転職支援サイト
運営主体	公益社団法人　日本看護協会	民間
業態	職業紹介	職業紹介
拠点数	60拠点	1～16拠点
利用料金	無料	無料
求人数	5万件以上	各会社により異なる
求人探し	自分で行う	自分で行う事も出来る
専任コンサルタント	いない	いる場合が殆ど
応募手続き	自分で行う	コンサルタントに任せる事が出来る
紹介状	必要	不要
就職相談	可能	可能
非公開求人	無し	有る場合が多い

求人サイトにはあらゆる職種を扱っている総合系サイトと専門業種のみに特化したサイトの二つがあります。

 

ハローワークインターネットサービスが総合系だとするとe-ナースセンターは専門特化のサイトと考えると分かりやすいのではないでしょうか。

 

ナースセンターは全都道府県にあるので最低でも47以上だと思っていました。実際にe-ナースセンターのサイト上で確認したところ60拠点もありました。
看護師転職支援会社の拠点数は最大でも16程のナース人材バンクなのでその規模には驚かされます。

 

e-ナースセンターと看護師専門転職サイトではそれぞれ多くの看護師求人が掲載されています。

 

地方で看護師として活躍したい方は特にe-ナースセンターが便利です。

 

また近くにナースセンターやナースバンクが有る方は気軽に通えるので便利です。

 

マイペースで転職活動を行いたい方、時間に余裕のある方や、短期間で集中して看護師求人を探す場合にはe-ナースセンターと看護師専門転職サイトそれぞれに登録してみてはいかがでしょうか。